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富士山にまつわるいろいろなデータや小話、物語を集めてみました。富士山の美しい姿は昔びとの心を刺激したようで、その姿になぞらえていろいろな物語が作られています。富士山を見る時、登る時にちょっと思い浮かべてみて下さい。
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訂正とお詫び
富士山まめ知識で●富士山は何県?●というコーナーで、
山頂は国有地とお伝えしておりましたが、実際には
「富士宮市の富士山本宮浅間大社の境内地」の誤りでした。
訂正してお詫びいたします。

●富士山は何県?●
富士山は山梨県と静岡県にまたがっていて、裾野はそれぞれの県に分かれていますが、山頂は
現在何県と決まっていません。八合目から山頂までは富士宮富士山本宮浅間大社の境内です。
この件に関しまして、富士山本宮浅間大社・山梨県富士吉田市富士山課・静岡県 そして
静岡県富士宮郵便局の皆さんにお話を伺いました。
富士山本宮浅間大社 |
高低の差はありますが伝統的登山道の各八合目から頂上までは
私共、富士宮の富士山本宮浅間大社の飛地境内(とびちけいだい)となっております。あくまでも境内ですから所有地という言い方とはちょっと違いますね・・・。課税はありません。 |
山梨県富士吉田市富士山課 |
何県?または住所は?というご質問でしたら静岡・山梨どちらでも無いという事ですね。いつかは線引きをしなければならないのかもしれませんが今のところ富士山本宮浅間大社さんの境内ということだけですね。 |
静岡県 |
富士吉田市さんのお話と同じです。地図を見てください。県境の境界線が書いてありませんでしょ?どちらでもないということです。(笑)
ただ郵便番号が決まってます。〒418-00014です。詳しくは富士宮郵便局が管轄なのでそちらに尋ねてみてください。 |
静岡県富士宮郵便局 |
富士山頂の住所ですか?住所はありません。郵便番号なら〒418-0011です。郵便番号と富士山頂郵便局と書いていただければ着きますが、その郵便が実際に富士山頂に行くわけではなく富士宮局留めとなります。毎年、数件のお礼の手紙が届きますが局員がこちらにて受け取ります。富士山頂郵便局は毎年7月10日から8月20日までオープンしております。 |
みなさんとっても親切に対応してくださいました。富士山頂は神聖な場所ということなんですね。
誰の物、どこの物などと決めないでこのまま聖地にしておいて欲しいと思いました。
●「合目」はどうやって決まった?●
いろいろな説がありますが、登山口から頂上までを10等分した距離と言われています。
登山道によってまちまちですが、これは登山口の標高が違うからです。
●富士山はどうしてきれいな円錐形をしているの?●
富士山はまだ若い火山で、山頂の火口を中心に何度も噴火が起き、溶岩が流れ出て冷え固まり次第に高くなりました。高くなれば雨などで地盤がゆるんで土砂崩れが起きます。この溶岩や土砂崩れが谷などの凹凸を埋めてなだらかな円錐形になったと言われています。
●富士山が見える一番遠い場所はどこ?●
富士山が見える一番遠い場所は和歌山県の那智勝浦町の妙法山(749m)と言われています。富士山からの距離は322.6km離れています。
こんなに遠くからでも見える理由は海をはさんでいるためで、視界を遮る高い山などの障害物がないからです。とは言ってもいつも見えるわけではなく、雲のない空気の澄んだ日に見えるそうです。
那智勝浦町ホームページはこちら
●富士山に始めて登った外国人●
幕末の万延元年(西暦1860年)、イギリスの駐日公使オールコックが外国人として初めて富士山に登りました。日本一の名山を外国人に踏み込ませたくない幕府はいろいろと難癖をつけて登らせまいとしましたが、オールコックの熱意に押されて登山を許可しました。連れのロビンソン少佐は苦心しながらも測量をし、富士山の高さを海抜14,177フィートと割り出しました。正確な値3,776mは12,380フィートなので、実際とは大分違っていました。
●富士山のデータ●
高さ |
3,776.24m |
位置 |
東経138度45分1秒
北緯35度21分5秒 |
体積 |
1,400km3 |
気温 |
最低-38.0度 最高17.8度 |
山頂周囲 |
約3km |
広さ |
東西39km 南北37km |

精進湖からの子抱き富士。手前は大室山 |
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西湖の湖面に写る富士山。 |
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西湖・紅葉台から眺めた富士山
1.3mb |


●山の背くらべ●
日本中がまだ国造りを終わらず、あちこちで山や湖ができていた頃、諸国の山々は競って背くらべをしていた。中でも富士山と八ヶ岳は高いことで有名で、目測では甲乙付けがたいので阿弥陀如来に判定を頼んだ。すると阿弥陀如来は「正直な水の流れで決めよう」と両山に樋をかけ水を流したところ、水は富士山の方へ流れて行った。怒った富士山が八ヶ岳の頭をたたくと頂上は崩れ、八つの峰が出来上がった。
●竹取物語●
昔々、ある翁が竹林で光り輝く竹を見つけた。翁が竹を切ってみると中からかわいらしい姫が出て来た。翁は姫を連れ帰り育てると、他に並ぶもののない美しい姫になった。そのうわさを聞き付けた五人の貴公子が次々と求婚するが、姫は無理難題を言い付けて退けてしまう。ある日、天皇の勅使が来て后にと言うと、姫は自分が月から来た者で、満月の日に帰らなければならないことを話す。やがて満月の日に月から迎えの使者が来ると、姫は文と不死の薬を形見に置いて月へ帰ってしまった。悲しんだ天皇は「姫に二度と会えないのに不死の薬など何の役にも立たない」と駿河の国の高山に大勢の士(つわもの)を遣わして、薬と文を燃やしてしまった。それから山頂には煙が立ち上るようになり、その山を「富士」と呼ぶようになった。
不死の薬を燃やすべく山頂へ向かう勅使と士
●富士の祭神 木花開耶姫●
木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)は絶世の美女とうたわれていた。それを聞き付けた多くの男神が通ってきたが、姫もそれを誇りに思っていた。だが、ある時姫はそれが思い上がりであり、美しさは長くは続かないことを悟った。このまま地上で散るべきではないと、姫は白馬に乗り一人富士山へ登った。険しく危険な道が続くがなんとか登りきると、その頂上へ剣を突き刺して天に登っていった。その地が富士山の最高峰「剣ヶ峰」で、姫は富士の神として祭られるようになった。
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