芦安には良い温泉が!
その中で、ここをご紹介するにはそれなりのワケがあります。100%天然源泉かけ流し温泉!

芦安で岩園館だけの持つ源泉!それもなんと源泉そのままで43.7度。
無色透明でとっても清らかな温泉、でもほんのり温泉の香りがします。山の自然の中のひなびた温泉宿で、もちろん日帰り入浴もOK!予約すれば、山のめずらしい幸が食べられます。


ナビィシティー「近所の湯」第11弾
以前からず〜〜っと気になっていた芦安の温泉をご紹介します。南アルプス方面には良い源泉がたくさんあります。今回ご紹介するのは、その南アルプスの麓、夜叉神峠入口にあるひなびた温泉宿『岩園館』です。ほんとに不思議なご縁で…。と云いますのも、この『岩園館』さんも先月レポートした『椿の湯』のオーナーの会社、『山梨ボーリング』で7年ほど前、源泉を掘り当ててもらったそうです。『ほんとに良いお湯なんです』とご主人。今日は台風の影響か大振りの雨でしたが、なぜか『岩園館』についたら止んでいて、取材が終わると、待っていたかのようにまたまた大雨になりました。

午前10時、約束の時間ちょっと前にロビーに入ると、年配の男性4〜5人のグループがとっても楽しげに帰り仕度をしているところでした。「いやぁ〜よかったよかった」というそのグループに、ご主人が「バス停まで車で送りますよ」と声をかけて、私達ナビィスタッフに目で『少し待っててください』と合図して玄関を出て行きました。グループはこの日最後のチェックアウトのお客さん達で、高い笑い声と共に玄関を通り抜けて行ってしまいました。ちょっとシンとしたロビーを見渡すと山の温泉宿ならではの『スズメバチの巣』や、山のおみやげが飾ってありました。
山間のひなびた温泉宿です。 山の向こうは夜叉神峠〜南アルプス

「やぁ…お待たせしました」と急いで玄関を入ってきたご主人に、ご挨拶するとまずお風呂も含め館内を撮影させていただき、その後お話を伺いました。

Qナビィスタッフ : 山間の味わいのある温泉宿ですね。どのくらい前に建てられたんですか?
Aご主人 : 7年前、源泉をボーリングしてから増改築はしましたが、ここに最初に建てたのは昭和25年です。
Qナビィスタッフ : その前は?ご主人は何代目ですか?
Aご主人 : ここに来る前は、川(御勅使川・みだいがわ)の向こう岸で初代が『木馬の湯』というのを経営していました。こちら側に建てたのは2代目です。そして私で4代目になります。
Qナビィスタッフ : ボーリングされたとのことですが、温度が43.7度もあるんですね…。
Aご主人 : このあたりは、源泉は集中管理されていてそこからもらい湯なんです。うちもずっともらい湯でした。でも、どうしても独自の良質な源泉が欲しかったので、平成10年、山梨ボーリングさんに依頼いして掘ってもらいました。
Qナビィスタッフ : え?山梨ボーリングさんですか?奇遇ですね!前回は山梨ボーリングさんの『紅椿の湯』をご紹介させていただいてるんですよ。
Aご主人 : そうなんですか!
いやぁ〜プロの感て言うのはすごいですね。まず800m掘ってもらったんですよ。そしたらアルカリ性低張性高温泉という良いお湯が出たんですが、温度が40度だったんです。これでは少し沸かさなければいけない…どうにかもっと高い温度の源泉が出ないのかと考えていたら、山梨ボーリングさんが、「もっと掘ると温度が高くなってより高質の温泉が出るように思うんですが」と云うんです。でもあくまでも感なので、保証は無い…
Qナビィスタッフ : で?すぐ決断されました?
Aご主人 : いえ…少し考えました(笑)。
ボーリングするのに約9mの鉄のパイプを地面に刺していくそうですが、それが1本いくら、というように費用がかかっていきますからね。でも、決心してよかったと思っています。結局1065m掘ったところで43.7度の熱い源泉が出たわけですから。今では大岩露天風呂・屋上露天風呂・内風呂の各男女の風呂と貸切家族風呂、全部のお湯をこの100%天然かけ流し温泉にしているだけじゃなく、館内のお湯全部この温泉を利用しています。どんんどん掛け流していますからお湯はきれいですよ!
Qナビィスタッフ : すごいですよね、どばどば出てますね。ところで飲むことはできるのですか?
Aご主人 : できる!と云いたいところですが、実は保健所さんの許可が出ないのです。
Qナビィスタッフ : それはまたなぜ?
Aご主人 : うちは旅館を営んでおります。もちろんお食事を出すわけですが、もしなんらかの事故があった場合、食事に問題があったか、あるいは源泉を直接飲むことに問題があったか区別できないというのがその理由だそうで…。食事を出さなきゃ飲用の許可をくれると言われましたが、旅館で食事を出さないわけには行きませんからね。
Qナビィスタッフ : う〜〜ん それは辛いところですねぇ〜
Qナビィスタッフ : お食事といえば、御泊りの方もそうですが、日帰りでもお願いできるのですか?
Aご主人 : 注文いただければご用意いたします。日帰りの方は2時間ほどのご入浴で1,000円いただいています。大岩露天風呂・屋上露天風呂・内風呂とも入っていただけるので、全部入る人もいますね。宴会部屋でご休憩される場合は入浴込みで2,100円です。持ち込みもOKです。お食事のご注文もお受けします。また、入浴・休憩・お食事がついている日帰りプランを5,250円からやっています。
Qナビィスタッフ : お薦めのお料理はなんですか?
Aご主人 : そうですね。定食には一日おきに『きびごはん』を出しています。一日おきなのでどうしてもその日に召し上がりたい場合は事前にご予約いただいています。また他の山の幸も、その日に手に入るとは限りませんのでご予約いただければできるだけ手に入れるようにします。たとえば、馬刺し・鹿刺し・しし鍋・いのぶた鍋などですね、めずらしところでは、鴨のたたきもあります。また、山の山菜やきのこなどもあります。
Qナビィスタッフ : きのこや山菜はご主人が山に採りに入られるんですか?
Aご主人 : いえ、うちには専属の山歩き専門家がいましてね…
私の叔父なんですが(笑)、めっぽう山歩きが好きな人で、うちの山菜やきのこは叔父が採ってくるんです。だから新鮮なまま食べていただけます。
Qナビィスタッフ : さきほどチェックアウトの方がいたかと思ったら、もう御泊りのお客さんがいらっしゃってるんですね。
Aご主人 : そうですね。ここは湯治のお客さんが多く、御泊りのお客さんでも常連さんになるともう朝から来て温泉に入ってますね。ほんとはチェックインは午後3時なんですけどね。(笑)
Qナビィスタッフ : 日帰りのお客さんはどんな方が?
Aご主人 : 最近は多いですね。マニアの方が聞きつけていらっしゃることが多いです。御泊りの方はご年配の方が多く、日帰りは若い方が多いですね。
Qナビィスタッフ : ここはどれくらいの人数泊まれるんですか?
Aご主人 : 宴会が80席ほどですので…きつくても100名までは御泊りいただけます。
本館の御泊りが16部屋、増改築した東館が7部屋あります。
Qナビィスタッフ : 結構御泊りの方多いですね…
Aご主人 : 湯治客が多いですからね、連泊する方がほとんどです。
でも、一昨年から南アルプス林道がマイカー規制になりまして。お客さんの流れが変わってしまいしたね。登山を楽しむ人がなかなか来なくなってしまいました。
Qナビィスタッフ : 結構影響があるもんなんですね。
Qナビィスタッフ : 今日は色々とありがとうございました。お湯の様子も見させていただきます。
Aご主人 : ぜひゆっくりしていってください。



山の中の温泉旅館

大広間(宴会場)
東館の客室
本館の客室

大岩露天風呂(女性)

大岩露天風呂(女性)

大岩露天風呂(男性)

紅葉と風呂が楽しめる

広い!

長命の湯と云う

大岩露天風呂入口

時々…混浴

内風呂

虫だって葉っぱだって

屋上露天風呂

断崖絶壁



ご主人の写真を撮らせて!と云ったら恥ずかしがってしまいました。
そこで、マスコット&番犬のお仕事をしている甲斐犬のワンちゃんを激写!

入浴体験談
本館は確かに年季の入った建物ですが、お部屋はきれいでした。東館はボーリングと共に平成10年に増改築され、とてもきれいでした。大岩露天風呂は、その名のとおり大きい岩で囲まれています。「この岩は、この川や山から良い岩を見つけてきて使ったんですよ。だからほんとに芦安の自然そのままです」とご主人。お湯は、どんどん掛け流しているため、透明でとっても清らか。源泉をそのままドバドバ出している熱湯と、そこから大きな湯船に流しているぬる湯があります。男湯も女湯も広いお風呂です。芯まで温まる温泉です。男湯は混浴にもなるので女性も思い切って入っている方もいるようです。ただし水着着用やバスタオルを巻いたりできないのでご注意!屋上露天風呂は、もともとは屋根がなく、ご主人は「満天の星空を見ながら入って欲しいと思っていた」そうですが、やはり「雨」や「葉」「虫」などの問題で、とうとう屋根をつけなければならなくなったのが残念と云っていました。でも、向かいの山の絶壁がすごい眺めでした。こういう山間の温泉も気持ちの良いものです。

泉質
  ナトリウム・カルシウム 硫酸塩温泉 (アルカリ性低性高温泉)
  ◇温泉成分  PH値 9.26 / ナトリウムイオン / カルシウムイオン
        塩素イオン/ 硫酸イオン / メタケイ酸

■泉温  43.7度

浴用の効能
  <一般的適応性>
  ・神経痛 ・筋肉痛 ・五十肩 ・冷え性 ・運動麻痺 ・間接のこわばり
  ・打ち身 ・くじき ・慢性消化器病 ・痔疾 ・病後回復期 ・疲労回復 ・健康増進 
  <泉質別適応症>
  ・動脈硬化 ・きりきず ・やけど



■芦安温泉 岩園館■


料金(税込み) ■宿泊施設
区 分 入 浴 料 金
入浴のみ 2時間以内 1,000円
入浴と休憩 2時間以内 2,100円
入浴・休憩・食事 日帰りプラン 5,250円〜
2名以上より受付
 本館1泊2食1人 ・・・・・ 9,450円〜
 東館1泊2食1人 ・・・・・ 15,750円〜
※日、祝日前は、2,100円増し
 大岩露天風呂は夜11時以降は入れません。


〒400-0242 山梨県南アルプス市芦安安通588

TEL:055-288-2005  FAX:055-288-2222






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