林道をぐんぐんと険しい道を登って山を越え、奥の奥のまたまた奥・・・。
ほんとうの秘境とはこいう場所を言うのでしょう。昔から、『万病に効く』と言われている鉱泉が
湖のほとりにあります。


琴川ダムの建設工事のため、しばらく休業していましたが、
2006年4月21日、ダムの湖底に沈む昔からの場所から、新しい場所に移転して
リニューアルオープンしました。
冬季は、道路凍結などため休業いたします。
春のオープンはお電話でお確かめください。


2006年秋10月、塩山から牧丘を経て林道杣口線(クリスタルライン)をドライブしました。ぐんぐん上る林道に驚きながら、目の前が開けた場所にでると遠くの富士山を下に見るように錯覚させられます。そこからまだしばらく山を越えて進むと、広い場所に出ます。ダム工事をしていました。「大きなダムだねぇ〜」と言いながらダムを回り込みほどなく「金峰泉」が・・・。ちらっと見ると和風の素敵なところ・・・。「こんなところに温泉?」。結局ドライブは、以前にご紹介している「増富の湯」方面から須玉インターに出たのですが、どうしてもこの温泉が気になる・・・気になり出したら止まらない・・・う〜〜ん
で、早速「山梨の温泉」へ掲載交渉!OKはもらったものの、どんな湯か、前知識が無い・・・。しかし実際お話を伺いに改めて訪れててみると、その湯のすばらしさと歴史に大感激!「山梨の温泉」を紹介してきたナビィスタッフの感も冴えてきたようです。


紅葉のクリスタルライン
(注)林道杣口線(クリスタルライン)は、通年オープンしています。

ナビィシティー「近所の湯」20弾
今回は、「温泉」ではなく「鉱泉」です。が、これがただものではない!昔から「万病に効く」と評判の「鉱泉」で、飲泉としても全国発送され、また某漢方薬品店でも販売されている。ただこれが成分が強くまずい!なかなか飲めるものではないけれど、それでも病気に良いということで大評判だそうです。また、先ほども言ったように鉱泉の成分が強いので、最初に訪れた人は、勝手にお湯には入らない方が良い。その人の症状にあった入り方があるとのことで、ちゃんとご主人の指導を受けてから入ることをお勧めします。


まもなく、ここはダムの水底になります。

今回は、ご主人の小嶋光生さんにお話を伺いました。昔の話・・・今の話・・・
楽しいお話に時間はあっという間にすぎて行きました。

Qナビィスタッフ : 和風の建物が素敵ですが、最近建てられたんですか?
Aご主人 : ここをリニューアルしたのは今年ですが、実は鉱泉は明治時代からありました。
Qナビィスタッフ : そんなに古いんですか?
Aご主人 : そうですね、当時はこの付近に水晶鉱山がありまして、そこで働く人たちの疲れを癒すために利用されていました。当時は無料だったそうです。
Qナビィスタッフ : 湯治場として利用されていたということですね?
Aご主人 : はい、大正2年に現在のような形となって、湯治客の皆さんに利用していただくようになりました。
Qナビィスタッフ : しかし、ここまで山を越えてくるのは大変だったでしょうね。
Aご主人 : 水晶鉱山のある頃には、トロッコで麓まで水晶を運び、帰りにそのトロッコで湯治場のお客さんを運んでいました。湯治客のお客さんにはこの鉱泉は大変好評で、当時の納涼地十選にも何度も選ばれました。その評判をお聞きになりこのような山奥ですが、当時の知事さんが表敬訪問に来られるほどだったんですよ。
(と写真を見せてくださいました こちら≫
Qナビィスタッフ : すっごいですね!写真もちゃんときれいに残ってますね。バックの建物が金峰泉なんですね。歴史を感じますね!
Aご主人 : 近年は、琴川ダム建設の計画が持ち上がって、以前の金風泉は琴川ダム・・・乙女湖のことですが・・・それが底に沈んでしまうということにになって、ダム建設のためしばらく休業していたんです。そして今年の春に湯治旅館として現在のこの場所に移転して営業を始めました。
Qナビィスタッフ : ほんとにスタートして間もないのですね!
Aご主人 : はい、琴川ダムは来年2007年度に完成予定ですが、ダム完成後にはダムの水が溜まると乙女湖が再び現れ、この金峰泉の周りも湖となり、湖畔の宿となります。
Qナビィスタッフ : なんか、すごくロマンティックですね・・・・。よりいっそう素敵な風景が窓から見晴らせるようになるんですね!
Qナビィスタッフ : 成分や効能についてお聞きしたいのですが・・・
Aご主人 : 源泉は二つあります。
まず一つ目はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物冷鉱泉
そしてもう一つは、酸性・鉄・硫酸塩素 旧泉質名・酸性緑礬泉 です。
源泉は薄茶色に濁っていて、黄土色の湯の花が湯の中に舞っています。
湯上り後は、体の心から強烈にほてってくる源泉です。
Qナビィスタッフ : 強烈にほてってくるというのはすごいですねぇ〜
ぽかぽかするとか、芯から温まるというのではなく、強烈ってのはびっくりです。それだけ成分が濃いというか強いというか・・・なんですね!
Aご主人 : はい、お風呂には浴槽が二つありますが、お客様の症状に合わせて入浴方法をアドバイスすることも出来ます。
Qナビィスタッフ : 成分が強いだけに、勝手に入らず個々にあわせて効果的に入る方法を教えてくれるんですね!
ほんとに治療を目的としたお客様が多いことが良くわかりました。
本日は、お忙しい中、取材にお付き合いいただきありがとうございました。
A女将さん : こちらこそ!こんな山奥ですが、また来てくださいね。


金峰泉入口看板

金峰泉

フロント

ロビー

知事表敬訪問

昭和7年の乙女水湖

納涼地推状

効能表

女湯

女湯からの絶景

男湯

男湯2

お食事処

客室から

客室1

客室2


入浴体験談
とにかく自然がいっぱい、ダムの他になにもないといった場所です。水がはったらどれだけきれいだろうと思いました。お風呂は小さく順番に入るようですが、アドバイスを受けられるのできちんとはりましょう。かなり強い源泉ですので、気分が悪くなったりしたらすぐ申し出ましょう。有名人や各界著名人が押し伸びで来ている知る人ぞ知る・・・そんな山奥のまたまた奥の湯治場でした。高山植物が生える自然いっぱいのこの場所・・・ダムが完成すると除に々観光化されていくでしょう。そうなる前にちょっと行ってみるのも良いかもしれません。

泉質 

↑クリックすると大きく表示されます。

浴用の適応性
  胃腸炎・肝臓病・腎臓病・心臓病・更年期障害・高血圧・皮膚病・各種婦人病・神経病
  リウマチ・やけど・アトピー性皮膚炎・花粉症・便秘・他



■金峰泉ご案内■

ご主人手書きの地図が素敵だったのでそのまま使わせていただきました。
クリックして大きく表示させてみてください。

国道140号線から林道杣口線(クリスタルライン)に入り山道を約20分ほどで琴川ダムに着きます。琴川ダムの小学校分校を左折、しばらくして看板があります。トンネルを2つ通ってすぐです。


料金(税込み)
・宿泊・入浴
1泊2食 1名様 11,400円〜12,800まで
入浴のみ 1名様 700円
休憩 1名様 1,600円〜2,500円


山梨県山梨市牧丘町北原塩水 4139-1

TEL:0553-35-4144
FAX:0553-35-4145

金峰泉公式ホームページはこちら≫





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