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北口本宮冨士浅間神社


日本一の山、富士山の神様をお祭りするのがこの北口本宮冨士浅間神社。地元ではとっても有名だけれど、以外と詳しいことは知らないものです。
そこで今回はこのお浅間さんにお伺いして、歴史や由来などを教えていただきました。


●いつ頃出来たの?
西暦110年、武勇伝で有名なヤマトタケルノミコトが東方へ遠征の際にこの地に立ち寄り、「富士には北側より登拝するのが良い」として、祠と鳥居を建てたのが始まりとされています。
その後、788年(奈良時代)には甲斐守紀豊庭(かいのかみきのとよひろ)が占いによって現在の場所に神殿を建てて浅間の大神を祭りました。
時代は下り、江戸時代になると富士山を崇拝、参詣する「富士講」というものが生まれ、中でも村上派の村上光清が現在ある建物の大部分を寄進しました。

●祭られている神様は?
木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
天孫彦火瓊々杵尊(てんそんひこほのににぎのみこと)
大山祗神(おおやまずみのかみ)

大山祗神は山をつかさどる神様。富士山があまりに美しいので、これを娘の木花開耶姫命にあげたそうです。天孫彦火瓊々杵尊は木花開耶姫命の夫。

●どんな建物があるの?
・「本殿」…神様が祭られているところ。御神体は宮司しか見ることができないそうです。
・「弊殿」…お払いしていただく時は、ここに入ります。
・「拝殿」…普段お参りするのがここ。1つのように見える社は、実は3つの建物で
      出来ているのです。

・「東宮本殿」…武田信玄が上杉謙信との川中島の合戦の際に、勝利を願って参拝した。
・「諏訪神社」…この地一帯が「諏訪の森」と言うように土地の神様で、もとは浅間神社とは別の
        神社として祭られていた。
他にもいろいろな建物があります。

●どんな行事があるの?
日本三奇祭に数えられる有名な「鎮火祭」(火祭り/8月26,27日)、
富士山を祭る神社ならではの「御山開き」(6月30日)「お初申」(例大祭/5月5日)
などの他、細かなお祭りもたくさんあります。

●吉田の火祭り
浅間神社からは御影(お山さん)、諏訪神社からは大神輿が担がれ、御旅所へ行幸されると70本あまりの大松明に火が点され、祭りは最高潮に。翌日には氏子たちの持つすすきの玉串を従えて神事を行った後、社に帰っていきます。

●富士ゑびす
本殿の裏側という不思議な場所に祭られている「富士ゑびす」。富士山に向いているのでこの名があるそう。鯛を抱えているえびす様は、日光東照宮の彫刻で有名な左 甚五郎 の作と伝えられている。

●江戸っ子は富士山が大好き
「大江戸八百八町」と呼ばれる町それぞれに富士山をかたどった小さな山があったほど、江戸っ子は富士山が大好き。富士山に参詣する「富士講」というものがさかんに行われました。熱心な富士講の寄進によって、現在の大きな社が造営されました。




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